ブレーキパッド

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ブレーキパッドの役割

ブレーキパッドの摩擦面は、タイヤと一緒に回転するブレーキローターの表面と常に接しており、運転者がブレーキペダルを踏み込むとブレーキローターを両面から挟み込む強い力がブレーキパッドに加わります。このとき発生する摩擦抵抗を利用して、走行中の車を減速または停止させます。
摩擦の力で運動を止める役割ゆえ、ブレーキパッドは使用するたびに摩耗していきます。ブレーキパッドが無くなると車を停止できなくなるため、定期的な点検と適切なメンテナンスの実施が重要です。
ブレーキパッドには、強い摩擦力と高い耐久性の両立を図るフリクション材(一般的にはセラミック、セミメタル、オーガニックなど)が摩擦面に用いられています。

ブレーキが働く仕組み

ブレーキローターを両面から挟むように配置されたブレーキパッドは、ブレーキキャリパーに組み込まれてその位置を保持しています。
運転者がブレーキペダルを踏み込んだとき、ペダルに直結したブースターによって踏力を増幅させ、油圧を利用してブレーキキャリパーへ伝達します。ブレーキキャリパーには強力な油圧を受け止めるピストンが内蔵されており、ピストンを押し出す力がブレーキパッドに伝達してブレーキローターを挟み込む制動力が生み出されます。
ブレーキパッドに使用する材質はメーカーによって異なり、効き具合だけでなく摩耗するときに発生するダストやノイズの量、寿命などといった様々な性能に差となって表れます。

ブレーキパッドの使用限度

使用限度のチェックポイント

ブレーキパッドは徐々に摩耗していきます。ブレーキパッドの摩擦材が半分まで減ったら交換を検討し、残り1/3になったら早目に交換してください。一般的に摩擦面の厚さが2㎜を下回ったら即交換です。
ただ、ブレーキパッドはブレーキキャリパーに組み込まれているうえ、ホイール越しに目視できる部分で摩擦材の残量を正しく確認することが難しいことから、ブレーキパッドに取り付けたセンサーの「音」で運転者に注意を促す仕掛けが設けられています。これは、ブレーキパッド交換の目安を過ぎると金属製のセンサーがブレーキローターに接触し、運転者がブレーキを操作するたびに金属同士の接触による不快な異音(キーキー音)が発生します。この異音に気付いたら早目にマイカーの点検を整備工場に依頼してください。

交換時期を過ぎても使用し続けると、、、、

  1. ブレーキパッドが劣化して摩擦材が減少するのに合わせて、ブレーキの制動力も低下します。この状態では緊急時に十分な性能が発揮されず、制動距離が延びてしまうためたいへん危険です。
  2. ブレーキパッドが完全に擦り減ってしまうと、ブレーキパッドの裏板が直接ブレーキローターと接触し、制動力が得られないだけでなく、金属同士が擦り合う不快な異音や振動が発生しローターの表面を傷付けてしまいます。

ブレーキパッドの交換時期は、製品・使用環境・保管環境によって大きく異なりますので、日常点検や定期点検で状態を確認する事が大切です。

ぜひお近くの工場にご相談ください。

ヤナセオートシステムズ取扱い商品紹介

スクロールできます
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(ヘラパジットブレーキシステムズ)
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輸入車におススメの低ダストブレーキパッド
<低ダスト>ブレーキダストが吹き飛びやすく、明るいベージュで目立ちにくい
<低ノイズ>振動を軽減する構造により、ノイズを低減
<長寿命>放熱に優れているため、摩耗を低減
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